中国新型コロナ状況

その他

 今回は1月7日時点の中国の新型コロナの感染状況について紹介させて頂きます。


 日本は新規感染者数が増え続き、再び緊急事態宣言が発令されました。そんな中、中国蘇州では普段と変わらない生活を維持できています。ただし中国の河北省石家荘では「都市封鎖」が実施されました。都市封鎖は日本の緊急事態宣言よりも厳しい処置です。蘇州もいつそうなるか分かりません。

■中国とその他国別コロナ新規感染者数

※中国の数値に無症状者、海外からの渡航者は含まず

 この中国の数値は無症状者と海外からの渡航者は含まれていません。また人数を比較しても総人口に差がありよく分かりません。そのため下記の表で割合に換算しました。

 中国の割合は圧倒的に少ないですね。ただし中国のこの数値は無症状者と海外からの渡航者が含まれていません。日本の1月9日の新規感染者は7790人、それに対して重症者は827人で約10分の1です。この数値を参考に、仮に中国が重症者しかカウントしていなかったとしても、推測される無症状者を含んだ新規感染者は1580人で1月1日〜1月7日の感染確率は90.8万人に1人です。依然として他国に比べても圧倒的に少ないです。
 蘇州にいる限りではこの数値はイメージ通りで会社関係のお客様、サプライヤー様含めて1人もコロナに感染した人を見たことも聞いたこともありません。

 こうして世界を比較すると日本はまだ安全な方で、アメリカとスウェーデンは本当に危険な状態です。いつの間にかアメリカが自然に任せたスウェーデンを追い越していました。私の会社のアメリカの支社はほぼ在宅ワークで必要最低限の人しか出社していない様ですが、それでも駄目だったとは知りませんでした。変異種の話もあり、一刻も早くワクチンが全世界に行き渡ることを願っています。ただアメリカ全土だけでも夏までかかる様で世界が元に戻るのはまだ少し先の話でしょうか。

■中国が新型コロナ新規発症者が少ない理由
 (あくまで私個人の考えです。)

+迅速な都市封鎖
 今回1/7(or1/6?)より河北省の省都、石家荘市が都市封鎖されました。都市封鎖とは日本の緊急事態宣言より厳しい処置で、新幹線と飛行機が止まり、また自家用車でもその市を出ることが出来ないどころか、家からも出ることが出来ないそうです(生活用品は政府の方より届けられる)。それを新規感染者が1/2にでてから僅か4日後の1/7に実施しました。とても迅速な処置だと思います。
 また石家荘は人口が1103万で東京より多く、富士通、NEC、双日等の日系企業も進出している大都市です。日本では考えられません。中国と日本の対応どちらがいいとは一概には言えませんが、人命がかかっていますので日本ももう少し対応が早くてもいいのではと思っています。

河北省石家荘場所

+携帯アプリの追跡機能
 中国は新型コロナ対策で14日以内に訪問した場所の履歴を記録されています。そのため感染者が出たときにすぐに接触者を把握できる様になっています。これも日本ではプライバシーの問題があり出来ませんね。このアプリも感染阻止に一役買っていると思います。日本も今だけも導入できないものでしょうか。

+海外からの渡航者の検査と隔離
 日本も同じ処置をとっていると思います。ただ私の住んでいる蘇州では2020/12/31に隔離が28日に延長されました。(日本は14日)。

Markéta MachováによるPixabayからの画像

 以上です。このページを書いているときに石家荘市の続報があり、感染者はさらに増えている様です。ただ私の生活している蘇州は普段と変わらない生活ができており、日本食屋さんを含めたレストランも夜遅くまで通常通り営業しています。
 どちらにしても世界で早くコロナが無くなることを願っています。日本でも米ファイザーのワクチンが早ければ来月末に医療従事者から順次使用開始されそうですね。ワクチンが行き渡るまで皆様もコロナには十分気をつけて頂きたく(特に持病がある方々と高齢者の方々)、何卒宜しくお願いします。
 それではまたお会いしましょう。

Photo by Glen Carrie on Unsplash


 

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