今回は中国の端午節について紹介させて頂きます。
日本での端午の節句は新暦の5月5日ですが中国では旧暦の5月5日(2021年は6月14日)となります。
日本では菖蒲のお風呂や五月人形や鯉のぼり、また柏餅、ちまきを食べるという風習がありますが、中国ではドラゴンボートレース、ちまきを食べる、よもぎの人形や菖蒲の剣を戸口に飾るなどの風習があるようです。
それでは詳細を説明させて頂きます。
■端午節の由来
中国戦国時代の楚の政治家「屈原」が他国の謀略を見抜き、自国の王に対策を進言したが、聞き入れられず楚の未来を嘆いて入水自殺したようで、その供養祭という説が有名です。
その他にも昔の暦法の「夏至」だったという説、また中国で5月5日を悪月悪日としその厄除けという説があり、明確なことは分かっていないようです。
■中国の端午節の風習
○ちまきを食べる。
屈原が入水自殺した時に亡骸を魚に食べられないようにちまきを川に投げて魚の餌としたことが由来という説があります。
先日イオンで購入した豚肉ちまき。一袋(2個入り)で14.4元(約245円 為替17円/元換算)でした。
中国のちまきは上記ように真空パックに入っており、常温で長期保存できます。(このちまきは9ケ月)。ストックしておき朝ご飯等に最適です。
袋から出し沸騰したお湯に入れ14分程度煮込んで出来上がり。
味はなかなかです。ただ結構油っぽいです。もう少し油が少なくても良いかもしれません。
私は餅米が大好きのためちまきも大好きです。私の実家では端午の節句にちまきは食べませんでしたが、帰任後は端午節に毎年食べようと思います。
○ドラゴンボートレース(龍舟競渡)
幅が狭く長い漕ぎ手が10名から50名の船で、速さを競う競技のようです。
屈原が入水自殺した時に亡骸を魚に食べられないようにドラゴンボートで太鼓を鳴らし、魚を遠ざけたことが由来という説があります。
○よもぎの人形や菖蒲の剣を戸口に飾る
中国では昔から5月を凶事の多い月としその厄除の意味があるようです。
日本の端午の節句とは若干違いますね。
なんでも日本の端午の節句は中国のものと由来は同じですが、独自の進化を遂げていったようです。
■日本の端午の節句
菖蒲や他種の薬草を厄除に使用することが中国より伝わり、菖蒲の葉が剣を連想させることから男の子の節句とされた説があるようです。その後鎧、兜、刀、五月人形を飾るようになったようで、鎧や、兜には男の子を守る意味があるようです。
菖蒲を入れたのお風呂。
鯉のぼりは中国の後漢書による故事の中で記されている「黄河の急流にある竜門といわれる滝を多くの魚が登ろうとしたが、鯉のみ登れて竜になった」ということにちなんで鯉の滝登りが立身出世の象徴となったそうで、縁起担ぎのものだそうです。
柏餅は柏が新芽が出るまで古い葉が落ちないことにちなんで「家系が絶えない」という縁起担ぎのものだそうです。
■その他国々
韓国や台湾、ベトナムでも風習は少し違いますが端午節があるとのことです。
韓国では日本と同じ5月5日が子供の日となっており街中やテーマパーク等でイベントを行なっており、ベトナムでは餅米の発酵食品を果物と一緒に祭壇にお供えするとのこと。
以上で端午節の紹介を終わります。
2022年の端午節は6月3日(金)のようです。
日本の文化は中国から来ているものが多く、端午の節句も中国と日本では若干違いますが、元は同じものだったようです。
中国はちまきをたべるのが一般的なようですが、日本では地方や家によるようです。私の実家はちまきを食べる風習はありませんでしたが、これから中国でも日本でも毎年食べたいと思います。
また最近中国の文化に触れて思うのですが、中国、韓国と日本はもちろん意外とアジア圏全体は歴史や文化に共通点があり、由来が同じものがよくあります。そういったつながりを知ることで、アジアをより身近に感じ世界史と日本史に興味が持てるようになりました。
私は理系で学生時代は歴史、世界史は、大の苦手でしたが、それに気づいていればもっと楽しく学べて成績が伸びていたかも?しれません。
もし子供が出来たら子供の教育に活かしたいものです。まず結婚しないとはじまりませんが。。
それではまたお会いしましょう。
ちなみに私は餅米が大好きです。サトウの切り餅一回で10個は食べてしまいます。なぜ人はカロリーが高いものを美味しいと思うのでしょうか?本能なのでしょうか?
もう歳なので肥満による病気に気を付けたいと思います。
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