蘇州で世界文化遺産に登録されている建物がある水郷の町「同里古鎮」紹介

中国生活

今回は蘇州市内から南に約22kmのところにある有名な水郷「同里古鎮(tónglǐgǔzhèn)」についてご紹介させて頂きます。

同里古鎮は江南六大古鎮の一つで、昔の富豪の邸宅や庭園、また古くからある石橋が有名な水郷の観光地です。

(補足として江南六大古鎮は同里の他に、周荘、甪直,西塘,乌镇,南浔だそうです)

同里は元々は「富土」と呼ばれていたそうですが、名前が贅沢すぎたとのことで「銅里」等の名前を経て今の「同里」という名前になったそうです。

古くから景色が綺麗、また物産が豊富な場所として多いに賑わいました。

そんな歴史の中富豪が生まれ、彼らの邸宅や庭園が現在では観光地として一般開放されています。中でも退思園という邸宅と庭園は世界文化遺産にも登録されております。

ぜひ蘇州に訪れた際には同里古鎮を観光されることをお勧めさせて頂きます。

■情報
住所:江苏省苏州市吴江区同里古镇中川南路1号
地図:https://j.map.baidu.com/a3/rDd
入場料:100元

アクセスは地下鉄4号線「同里」駅で下車し、その後昊江智轨に乗り換えるようです。私は自転車で行きましたが星海広場から22km程度で1時間15分程度でした。

■入場券購入

私は自転車を北の駐車場に駐車し、上記の案内所で入場券を購入しました。まず入り口で行程卡を提示し、その後に受付でパスポートと電話番号を提示し100元の支払いを実施しました。

中国の方であればインターネット上で入場券を購入可能ですが、外国人はコロナ のせい?か受け付けでパスポートと電話番号を提示する必要があるようです。

また行程卡を提示した時に服にシールを貼られ、同里内で剥がさないように言われました。

入場券購入後に入場ゲートから入るとすぐに「1回目か?」とスタッフの方に聞かれました。1回目ですと答えるとパンフレットを貰えました。

(私ごとですが、やっと1回目の中国語、第一次(拼音:dìyīcì)が聴き分けられる程度に中国語が出来るようになりました。五年目にして他の方に比べると遅いですが、継続して勉強していきたいと思います。)

土曜日でしたが、午前中のせいかコロナのせいか不明ですが人は少なく、とても良い雰囲気でした。

■退思園(中国語:退思园(拼音:tuìsīyuán))
地方高官の任蘭生という方が1885〜1887年に立てた邸宅で「蘇州古典園林」の一つとして世界文化遺産に登録されています。非常に広くて美しい邸宅で、庭園も綺麗です。

入って直ぐの部屋です。退思園の意味は中国語で「园名引自《左传》中的“林父之事君也,进思尽忠,退思补过”之意」と書いてあるのですが、意味は全く分かりません。。勉強させて頂きます。

中庭です。松では無いですが、盆栽が置いてありました。

私の祖父と父は盆栽が好きでした。私も最近になって漸くその良さがわかるようになるまでに成長できました。これからの趣味として最高だと思います。

仕事や趣味のことをする部屋?です。こんな部屋で仕事できれば、仕事が捗ると思われます。

大きな池のある庭園。周りの建物含め風情があります。

退思園を建造した人物の絵です。若干私に似ているような気がしており親近感がもてました。。

中国によくみられる、形にこだわりのある入り口。丸のものは良く見られますがこの鍵穴のような形は同里で良く見られました。入り口の部分と奥の風景がうまく調和しています。

上とはまた違った形の入り口。この奥は行き止まりとなっており、あくまで景観を作るためのもののようです。

こちらは扇の窓。四角い窓にすれば簡単に建築できると思いますが、手が混んでいます。

こちらは蘇州の他の場所でもよくみられる丸い入り口。

■珍珠塔(中国語:珍珠塔(拼音:zhēnzhūtǎ)
南京の検事役人の陳という方の邸宅で面積1.8ha(18000m2)ということです。庭園部分は退思園と同レベルの見応えだと思います。

こちらは庭園内に水路が流れています。家の中に水路があり、毎日釣りをしてその魚を食べることが出来たら最高ですね。

庭園の一角。たくさんの鯉と金魚が飼育されており、色合いが濁り気味の水の色と相まって非常に綺麗です。

庭園の建物の一つ。こんな場所で仕事したら、捗ること間違いなしと考えます。

こちらは願い事を絵馬?に書いて沢山吊るしてありました。日本と同じですね。

こちらも庭園の一角。奇岩が池の上に迫り出しており、岩の下は幻想的な雰囲気になっています。

■崇本堂(中国語:崇本堂(拼音:chóngběntáng))

同里二堂の一つです。この建物には昔の婚礼に関する資料が多数展示されいました。

昔の婚姻届だそうです。名前の字が非常に綺麗です。昔の人は皆字が綺麗だったのでしょうか。最近思うのですが字が上手な方は仕事ができる方が多い気がします。

2Fの寝室。ベットは現在のものよりかなり小さいです。この時代の平均身長は現在よりかなり小さかったものと思われます。

狭くて長い廊下。正直お化けが出そうで若干怖いです。

ここに私が入った時は土曜日の午前中でだったのですが、私しか館内におらず、とても静かでした。観光地といえ古い広い建物に一人というのはなんとなく不気味なものでした。。

■嘉蔭堂(中国語:嘉荫堂(拼音:jiāyītáng))

二堂の一つです。1922年に建築された建物。三国志演義の8つの名場面の彫刻がるとのことですが、そのことを忘れており、写真を撮り忘れました。

入って最初の部屋です。

こちらの建物は椅子が沢山ある会議室のような部屋が何部屋かありました。

こちらの建物も面白い形の入り口がありました。

■三橋(中国語:三桥(拼音:sānqiáo))

同里古鎮には49個の橋があるようですが、三橋はこの代表的な3つの橋です。正直他の橋との違いは明確には分かりませんが、3つの水路が交わるところにあり、この周りが一際開けております。

長慶橋

吉利橋

太平橋

周辺

周りには食べ物屋さんが多数あり、水路沿いに席が並んでいます。同里を観光するのであればこちらで橋を見ながらお食事されることをお勧めさせて頂きます。

この辺りは水深が他より浅いためか、水の色がエメラルドグリーンとなっており、非常に綺麗な景観となっています。

今回は以上となります。

蘇州は水の都として有名ですが、こちらの同里はその代表的なものの一つと思います。蘇州を観光するのであればこちらも行かれることを是非お勧めさせて頂きます。

同里の他にも蘇州周辺には後5つ有名な水郷がありますので次回行ってみようと思います。

それではまたお会いしましょう。

コメント

  1. チクリスタ より:

    こんにちは。
    私も40代の中年サラリーマンです。
    同里古镇の記事、参考になりました。
    自転車を駐車場に停められたとのことですが、安定して立てかけられるような場所はありましたでしょうか?
    また、地球ロックできるような固定物はありましたでしょうか?
    ご教示頂けると大変助かります。
    宜しくお願いします。

    • tetsu より:

      ご覧頂きありがとうございます。
      私が自転車を止めた北停车場には自転車(電動バイク)置き場があり、地球とロックできるかはきちんと覚えておりませんが、自転車を立てかけられて鍵をかけられる柱がありました。
      (たしか屋根付きでした。)
      しかもそのすぐ近くに警備員さんがいる小さい建物があり、盗難はされ辛いと思われます。(私は3時間程度駐車しました。)
      宜しくお願いします。

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