中国世界遺産 文化遺産 PART1

中国生活

 今回は中国にある世界遺産の中の文化遺産の一部を紹介させて頂きます。
 中国には世界遺産が全部で55個あり、その内訳は自然遺産14個、文化遺産37個、複合遺産が4個です(2019年時点)。前回は自然遺産を紹介しましたので今回は文化遺産を登録が古い順に10個紹介させて頂きます。

(前回の中国自然遺産の紹介は下記のリンクからどうぞ。
 https://www.middle-age-businessmanblog.com/world-heritage/

■中国世界遺産(文化遺産)一覧

  1. 万里の長城(1987年)
  2. 北京と瀋陽の明・清王朝皇宮(1987年)
  3. 莫高窟(1987年)
  4. 秦始皇帝陵及び兵馬俑坑(1987年)
  5. 周口店の北京原人遺跡(1987年)
  6. 承徳の避暑山荘と外八廟(1994年)
  7. 曲阜の孔廟、孔林、孔府(1994年)
  8. 武当山古建築(1994年)
  9. ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群(1994年)
  10. 廬山国立公園(1996年)
  11. 麗江古城(1997年)
  12. 平遥古城(1997年)
  13. 蘇州古典園林(1997年)
  14. 頤和園(1998年)
  15. 天壇(1998年)
  16. 大足石刻(1999年)
  17. 青城山と都江堰(2000年)
  18. 安徽南部の古村落-西逓と宏村(2000年)
  19. 龍門石窟(2000年)
  20. 明・清王朝の皇帝墓群(2000年)
  21. 雲崗石窟(2001年)
  22. 高句麗前期の都城と古墳(2004年)
  23. マカオ歴史地区(2005年)
  24. 殷墟(2006年)
  25. 開平楼閣と村落(2007年)
  26. 福建土楼(2008年)
  27. 五台山(2009年)
  28. 天地の中央にある登封の史跡群(2010年)
  29. 杭州西湖の文化的景観(2011年)
  30. 上都遺跡(2012年)
  31. 紅河哈尼棚田群の文化的景観(2013年)
  32. シルクロード:長安-天山回廊の交易路網(2014年)
  33. 大運河(2014年)
  34. 土司遺跡群(2015年)
  35. 左江花山の岩絵の文化的景観(2016年)
  36. 歴史的共同租界、鼓浪嶼(2017年)
  37. 良渚古城遺跡(2019年)

 文化遺産だけで37個もあります。さすが中国4000年の歴史です。今回は古い順に10個紹介させて頂きます。

■万里の長城(wànlǐ chángchéng)(1987年)北京
 私が思う中国で一番有名な世界遺産です。現存する壁の長さは6257kmです。地球一周が約4万6000kmですので、万里の長城を8個つなげると地球一周出来ます。想像もつかない大きさですね。紀元前214年に北方からの異民族の侵攻を阻止するために始皇帝が作り、その後修築、移転をくりかえして今の姿になっているようです。
 観光地として公開させている場所は連日とても混雑している様で、私も中国にいるうちに一度は行ってみたいものです。ただとてつもなく混んでいる様なのでコロナが収束した後ですね。

heike2hxによるPixabayからの画像
yongbo zhuによるPixabayからの画像 

■北京と瀋陽の明・清王朝皇宮(1987年) 北京・瀋陽
 北京の皇宮は日本でも有名な「紫禁城(zǐjìnchéng)」別名故宮博物院です。瀋陽の瀋陽故宮は後金(清の前身)の皇帝の皇宮です。
 紫禁城は元(モンゴル帝国)のクビライが建設した宮殿を1406年から1421年に改修したもので一度焼失したが再建され、その後ラストエンペラーの映画でも有名な愛新覚羅溥儀が住んでいました。その後は故宮とよばれ博物館になっています。広さは72.5万m2でこちらを観光するだけで半日かかる様です。

Photo by Jason Zhao on Unsplash
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■莫高窟(mògāokū)(1987年) 甘粛省敦煌市
 莫高窟、または千仏洞、または敦煌石窟という名前の仏教の遺跡。彩色塑像と壁画が492個保存されており、雲崗石窟、龍門洞窟と合わせて中国三大石窟というそうです。

nhluojによるPixabayからの画像

 写真:UNESCOの公式ページリンク

■秦始皇帝陵及び兵馬俑坑(bīngmǎyǒng kēng)(1987年) 西安
 こちらは西安から30kmの驪山という場所にある始皇帝のお墓(陵)とその周辺にある兵馬俑です。俑(よう)とは中国で死者と一緒に埋葬した人形のことで兵馬俑とは兵士と馬の人形のことです。紀元前246年〜208年にかけて造らたそうで、この兵馬俑には戦車100台程度、陶馬600体程度、武士俑が8000体程度ありかなり大規模な遺跡です。NHK等日本のTVでもよく紹介されています。

兵馬俑 janeb13によるPixabayからの画像
兵馬俑 Christel SAGNIEZによるPixabayからの画像 

■周口店(zhōukǒudiàn)の北京原人遺跡(1987年)北京
 北京の周口店という場所にある約25万年前から40万年前に住んでいた北京原人の骨や遺物の発掘現場。この周口店という場所は石灰、石材の産地としても有名な様です。

■承徳(Chéngdé)の避暑山荘と外八廟(1994年)河北省
 避暑山荘は87年間にわたり整備されたかつての清の皇帝の離宮で、こちらの整備にあたっては蘇州の寒山寺がモチーフにされているとのこと。外八廟はその周りをとりまく寺廟(日本の神社の様なもの)のことで、チベット様式と中国様式のいいとこ取りをした代表的な様式のようです。

 写真:UNESCOの公式ページリンク

■曲阜の孔廟(Kŏngmiào)、孔府(kǒngfǔ、孔林(kǒnglín)(1994年) 山東省
 こちらは山東省曲阜の孔子にゆかりのある3つの建造物です。全部で三孔というそうです。孔廟は神霊を祀る場所、孔府は住居兼オフィス、孔林は孔子とその子孫のお墓です。孔子(kǒngzǐ)は儒家の始祖、また論語で日本でも有名ですね。孔子は釈迦、キリスト、ソクラテス並び四聖人の1人です。

孔廟

 写真:UNESCOの公式ページリンク

 

■武当山(wǔdāngshān)古建築(1994年)湖北省
 武当山は又の名を太和山といい、周囲400kmからなる山です。山中に道観という道教の寺院があり、その道観と建物が武当山古建築として世界遺産となっています。(道教とは儒教と仏教と並び中国三大宗教の一つ)グリーン・デスティニーという映画の舞台となっている様です。

 写真:UNESCOの公式ページリンク

 

■ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群(1994年)
 チベットのラサにあるポタラ宮とその周辺の建造物の世界遺産です。
 ポタラ宮はラサの中心マルポリの丘にある宮殿で標高3700mの位置にあり、建築面積は1万3000m2という単体としては世界最大級の建物とのこと。富士山(標高3776m)の頂上と同程度の標高にある一般的な日本の一戸建ての100倍以上の大きさの宮殿です。全く想像がつきませんね。
 ポタラの名前は観音菩薩の住まい「ポータラカ」に由来するそうです。住んでいたダライ・ラマですら部屋数がいくつあるかは分からなかったそうです。掃除が大変そうですね。

ポタラ宮

■廬山(lúshān)国立公園(1996年) 江西省
 廬山は北に長江、南に鄱陽湖を望む景勝地。最高峰である漢陽峰は標高1473m。山頂付近に広くて浅い谷があり、雲や霧が漂い渓流が流れ風景の美しさで知られており、莫干山・北戴河・鶏公山と並び中国四大避暑地とされているようです。


 今回は以上です。日本でも有名なものは勿論、あまり聴いたことないものも何個かありましたね。私は中国に約4年いますが、未だにどれも行ったことがありません。せっかくの駐在ですので帰るまでに万里の長城と紫禁城には行ってみたいものです。皆様は何個くらい知っているものがありましたか?中国にはこれ以外にも世界遺産がまだまだ沢山あります。

 中国は広大で色々な名所があり自動車を所有していれば旅行が楽しくて仕方ないと思います。私の会社は駐在中は中国で運転禁止ですが、帰任後に旅行に来たときのため中国で運転免許を取得しておこうと思っています。まずは免許センターでコミュニケーション取れる様に中国語勉強します。

 それではまたお会いしましょう。

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